コラム Column

悠々読書記

忘却探偵シリーズ1:掟上今日子の備忘録:西尾維新<小説>

2015年11月09日 執筆

2015年10月17日読了

掟上今日子の備忘録

作者:西尾維新
出版社:講談社

忘却探偵 掟上今日子シリーズの第一作です。
西尾維新氏の作品といえば、物語シリーズは全巻読んでいるので、
この新シリーズも読もうか否か悩みつつ放置(失礼)しておりました。
2015年秋のドラマで、この作品がドラマ化されるにあたり、
「あれ、まだシリーズ始まったばっかりなのに
もうドラマ化されるんだ・・・」
と、思って調べてみると、
すでに4巻発行されていることを知り、びっくり。
ドラマ化が調べるきっかけとなりましたが、
読もうと思ったのは、Amazonに寄せられている感想のひとつに、
掟上今日子=羽川翼 説があったからです。
羽川さんとは、物語シリーズの重要キャラクター。
それは、確かめてみなくては・・・と思ってしまったのです。
そう疑って読んでいると、確かに羽川さんぽい感じがします。
まぁ、羽川さんのキメ台詞は出てきませんが。
掟上今日子の正体が何者なのか?
を探っていくのも楽しみの一つになるシリーズなのでしょう。
本作品は、1話から5話で構成されています。
(3~5話は連続と言っていいですが)
語り手となる隠館厄介(かくしだて やくすけ)という
いかにも不幸そうな名前の青年が
その名前の通り、やっかいごとに巻き込まれるたび
探偵にその解決を依頼するお話です。
この本のメインキャラは「探偵・掟上今日子」であり、
忘却探偵・最速探偵 と呼ばれています。
それは、眠ってしまうとそれまでの記憶が
リセットされてしまうため、
その日の事件、その日のうちに!
という仕事をせざるを得ないという特徴からの二つ名です。
比較的淡々と話しが進められていき、
物語シリーズにあったような
言葉遊びや寄り道はあまりみられません。
物語シリーズのアクの強さを期待すると
ちょっと物足りなく感じるかもしれません。
が、逆に読みやすい作品になっています。
妖怪変化が登場するわけでもなく、
必殺技が繰り広げられるわけでもなく、
反則ともいえる裏技が駆使されるわけでもなく、
ごくごく普通の人たちが真正面から謎に向かい合うお話です。
「眠ると忘れる」という1点のみでストーリーが
展開していくので、今後、どのようになっていくのか
楽しみです。
本作の1篇に、推理小説の巨匠の遺作に関する話がでてきますが、
その話の中にあったような仕掛けが
もしかしたら、この忘却探偵シリーズの中に隠されているかも。
なんて深読みしたくなってきます。

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