コラム Column

悠々読書記

忘却探偵シリーズ2:掟上今日子の推薦文:西尾維新<小説>

2015年11月13日 執筆

2015年10月18日読了
掟上今日子の推薦文

作者:西尾維新
出版社:講談社

忘却探偵シリーズの2作目です。

今回の作品でもっとも驚いたのは、
同じシリーズであるにも関わらず、
語り手が変わったこと。

前作の語り手が、事件に巻き込まれる才能の持ち主で、
置手紙探偵事務所の常連客
隠館厄介(かくしだて やくすけ)でしたが、
今回は、偶然掟上今日子と知り合った
親切守(おやきり まもる)という青年です。

共通点はガタイが良いというところでしょうか。

作者の挑戦心や冒険心の現れなのでしょうか。

「掟上今日子」という人物を多角的に掘り下げながら
人物像を浮き彫りにしていく、
という意味では、良い手法なのかもしれません。

しかし、語り手が変わったとはいえ、とはいえ、
前作も今作も語り手の影は薄いので、
それほど違和感はありませんでした。

そのため、語り手が変わっていること自体も
忘れてしまいそうで、語り手を変えたことによる効果は
あまり出ていないように感じました。

この作品は、犯人は誰だろうか?と犯人を推理して楽しむ
というよりは、今日子さんがどのように謎を解くか?や
どんな動機だったのか?というものを楽しむ作品でしょう。

なにせ、登場人物が少ないので、
被害者・探偵を除くと犯人は自ずと決まってしまいますからね。

この作品の語り手・親切さんのことを
今日子さんはとても信頼することになるのですが、
どこがそんなに信頼ポイントが高かったのかは
よくわかりませんでした。
今日子さんの探偵ならではの洞察力で判断したのでしょうか。

あと、この回で、掟上さん=羽川さん説が
いよいよ濃厚になってきたような感じがします。

ところで今日子さんは毎日違う服を着ているようですが、
1日で記憶が消えてしまうのに、どうやって違う服を
選んでいるのでしょうか。

単に好みで選んでいるとしたら、
それこそ毎日同じ服になってしまっても
いいような気がするんですが・・・

 

 

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