コラム Column

悠々読書記

櫻子さんシリーズ1:櫻子さんの足下には死体が埋まっている:太田紫織<小説>

2015年11月18日 執筆

2015年10月26日読了
櫻子さんの足下には死体が埋まっている

作者:太田紫織
出版社:角川文庫

タイトルだけを見ると、かなり不穏な感じです。
サスペンスか?それともホラーか?という感じです。
桜の木の下には死体・・・という話を彷彿とさせますが、
そんなおどろおどろしい話ではありません。

ジャンルに分けると、サスペンスとか推理小説に
入ってくるのでしょうが、
そこに入れるのもちょっと違うような印象です。

殺人犯を捜したり、不可解な謎を解いたりしません。
いや、謎を解く、といえば解くのですが、
むしろ、そんなことをしたくはない。
という雰囲気が面白いところのように感じます。

プロローグ
第壱骨 美しい人
第弐骨 頭
第参骨 薔薇の木の下
エピローグ

短編3本で構成されています。

語り手は普通の男子高校生 館脇正太郎くん
タイトルにも登場する九条櫻子さん
(美人でお嬢様育ちで個性的な性格)
の二人を中心に話が進みます。

骨に異常な愛情を示す標本士の櫻子さんが
なんだかんだで骨(死体)に出くわします。

そして、淡々とその骨(死体)の状況を観察し、
事実を積み上げていくことで真相に迫ります。

とにかく派手な謎解きを期待してしまうと
肩すかしという印象を受けるかもしれませんが、
私はこのフワッとした感じ・・・
日常の延長線上に存在するような雰囲気は
嫌いじゃありません。

正太郎くんと櫻子さんの関係がよく分からないとか
舞台となっている旭川とその周辺のおいしいものや
風土について詳しくなれるとか
櫻子さんの謎の婚約者がいつ登場するのかとか
謎解きとは別の興味もそそられます。

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