コラム Column

悠々読書記

Friends:今野緒雪<小説>

2015年12月06日 執筆

2015年11月22日読了
Friends

作者:今野緒雪
出版社:集英社オレンジ文庫

敢えて一番核となる部分を伏せて書き進み、
最後にその核を見せることで
それまでのストーリーをひっくり返す・・・
というような、小説ならではの手法が使われています。

漫画やドラマではできない、
文章のみで描かれる物語だからできるこの技法は
個人的にはかなり好きなんです。
人間椅子 」なんて、ひっくり返さときに
ほぉ~、すごい!と感嘆の声を挙げてしまいました。

本作でも、ひっくり返されたときに、
なるほど、と思ったものの、
ちょっと残念な気持ちもありました。

本書の根底にあるテーマ自体が
とても深いものだと思うからこそ、
ビックリさせる手法ではなく、
最初から核が見えている状態の方が
登場人物がしっかりと描けるのではないかな?
という気がしてしまいました。

ただ、重くなっても仕方がない難しいテーマを
あえて軽やかに、なんでもない日常として
描いているのかもしれません。

ありのままで、自分らしく生きるというのは
とても難しいことなのかもしれませんね。

 

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