コラム Column

悠々読書記

人間臭さの展覧会<奇縁七景>:小説

2016年01月05日 執筆

奇縁七景

作者:乾ルカ
出版社:光文社

虫が好かない
目に入れても
報いの一矢
夜の鶴
只よりも高いもの
黒い瞳の内
岡目八目

という七つの言葉から生まれた
七つの物語が綴られています。

ひとつひとつの物語に
いわゆる「オチ」がついていて、
内容自体は奇妙で、嫌な人が出てきて
消して爽やかではないのに
なんだか妙にすっきり感じがするのが
ちょっと不思議な気持ちになりました。

そして、最後の物語で、
本書全体にオチがつく、
という感じでしょうか。

落語はよく知らないのですが、
きちんとオチが付く物語雰囲気は
落語っぽいのかもしれないな、
なんて思ってしまいました。

物語なので、少々大げさな部分もありますが、
登場する人々が良い意味でも悪い意味でも
人間臭さを感じられるモノばかりでした。

この作者は、人が好きで、
人の観察をよくしているのかもしれません。

本当に色々な人たちが色々な行動をします。
当然のことかもしれませんが、
それがすごく面白く感じました。

読了:2015年12月10日

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