コラム Column

悠々読書記

なんだか性格が軽くなってない?<掟上今日子の退職願>:小説

2016年05月26日 執筆

忘却探偵シリーズ5
掟上今日子の退職願

作者:西尾維新
出版社:講談社

忘却探偵シリーズ5作目です。

第一話 掟上今日子のバラバラ死体
第二話 掟上今日子の飛び降り死体
第三話 掟上今日子の絞殺死体
第四話 掟上今日子の水死体

こちらの短編4本で構成されています。

いずれも語り手となるのは女性警察官。

この本のあとがきにも書かれていますが、
やはり作者は一人の語り手の視点ではなく、
シリーズ内で複数の語り手をつくることで、
謎の人物、今日子さんを立体的に描きたいと
考えているようですね。

しかし、シリーズを重ねるごとに、
今日子さんの性格がどんどん
軽くなっているような気がするのは
私だけでしょうか。
軽い、というか、自由奔放というか・・・

そして、猫派であり、猫のような身軽さ・・・
というと、やっぱり物語シリーズの
羽川さんを連想させますね。

「記憶が消える」ということは、
かなり精神的ストレスになるのでは
ないでしょうか。
しかし、当の今日子さんは
ひょうひょうとその事実を受け流しています。
なんだか、その様子は不自然に感じますが、
同時に痛々しくも感じてしまいます。

人の脳は不思議です。
記憶が消えていても
消えていることを認識するのは
すごく難しいんですよね。

自分が昨日だと認識している出来事が
1年前の出来事だったとしたら、
一体どんな気持ちになるのでしょう。

2015年12月27日読了

お問い合わせフォーム|キャッチコピー制作、記事制作、原稿制作などお気軽にご相談ください。

お問い合わせフォーム|キャッチコピー制作、記事制作、原稿制作などお気軽にご相談ください。