コラム Column

悠々読書記

仕事を始めた頃の気持ちってどうだったかな?<花咲小路二丁目の花乃子さん>小説

2016年06月03日 執筆

花咲小路二丁目の花乃子さん

作者:小路幸也
出版社:小路 幸也

花咲小路二丁目は、どうやらシリーズものだったようです。
最後まで読んでから気付きました。
花咲小路という商店街を舞台に、
そこに暮らす人々のお話がシリーズ化されているようです。

ですが、主人公は作品ごとに違っているようなので、
シリーズの他の本を読んでいなくても
問題なく楽しめる内容です。

おそらく、他も読むと、人物の相関に厚みが出てくると思います。

今回は、高校を中退していとこが経営する
花屋さんで働き始める女の子が語り手となっています。
そのため、語り口調が少々幼くなっているので
慣れるまでは少し読みにくさも感じました。
口調から感じる印象としては、
高校生というより、小学生という雰囲気でした。

商店街という特殊なコミュニティを舞台にしているので
人間関係が濃くて温かみがあり、
読んでいてホッとする感じがしました。

また、学校を辞めて働くことを決めた少女の視点で、
仕事に対する新鮮な印象や楽しさが描かれていて、
読み進めながら、自分が働き始めたときは
こんな風に感じられなかったな、と
少しうらやましくなりました。

高校を卒業してすぐに働き始めたので、
この主人公とさほど年齢は変わらないと思いますが、
こんなに仕事を楽しめていませんでした。

ストーリー全体としては、
小さなトラブルを解決していくお話なのですが、
むしろ、人と人とのつながりや
仕事に対する思いといった部分が
核になっているような気がしました。

ぜひ、シリーズの別作品も読んで、
本作に登場した商店街の人々の謎の部分を
解き明かしてみたいと思いました。

<読了 2016年3月3日>

お問い合わせフォーム|キャッチコピー制作、記事制作、原稿制作などお気軽にご相談ください。

お問い合わせフォーム|キャッチコピー制作、記事制作、原稿制作などお気軽にご相談ください。