コラム Column

悠々読書記

モヤモヤにひとつの答えを見る<水鏡推理II インパクトファクター>小説

2016年06月04日 執筆

水鏡推理2 インパクトファクター

作者:松岡圭祐
出版社:講談社文庫

水鏡推理の二作目です。

前作で主人公の水鏡瑞希が
周囲を振り回しながらも
信念を貫き通し、
周囲の人たちの心を変え、
恋模様も動き出して終わりました。
 
その続き・・・と思って読んだら
ビックリ!

前作で活躍した仲間たちは一切登場しません。

どうやら移動で全員別部署に移ったようです。
紆余曲折会って築き上げた人間関係が
完全リセットされていました。

いや、部署が変わっても、
チラッと会うなり
恋が進展しそうだった彼とちょっと連絡したり
それくらいはあってもよさそうなのに・・・
瑞希さん、かなり人間関係があっさりしてるんだろうか。
 
まぁ、その驚きはともかく、
今回はひとつの疑惑を軸に進みます。
そのテーマの元ネタになっているのは、
世間を騒がした事件(?)であることは
容易に理解できます。

あのニュースを見ながら、
その細胞の真偽はともかく、
「ベテランがあんなに参加してるのに
どうして誰も気づかなかったのか?」
「代表者の一人になっているとはいえ、
なぜ、若造一人が責任を負うことになっているのか?」
という疑問を抱かずにはいられませんでした。
それが、妙に不自然に感じたのです。

この話はフィクションです。
作者の想像の産物です。
しかし、この作品を読んで、
あのニュースを見ながら感じたモヤモヤが
少し晴れたような気がしました。

最後、メディアの方々がかなり好意的な態度で終わるのは
作者の希望が込められているのかもしれません。

フィクションだと分かっていても、
こんなことが本当にあったのかもしれない、
と思って今うほどのリアリティはすごいです。

2016年3月8日読了

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